福島第1原発事故や浜岡原発全面停止決定などで、日本列島はさらなる“節電モード”に突入。
そこで節電対策商品として人気を呼んでいるのが、扇風機だ。
家電量販店の最大手「ヤマダ電機」では、猛暑だった昨年比でも460%と驚異的な売り上げ。
1973年度をピークに出荷台数が減少傾向となりエアコンに夏の主役を譲ってきたが、
この“元祖・冷房器具”を効率よく使えば、エコで涼しい夏を過ごせそうだ。
全国に系列569店舗を展開する「ヤマダ電機」では、4月28日時点の売り上げが
前年同期比460%増。広報部は「やはり節電のため、という方が多い。ほとんど最盛期
(7〜8月)の勢いです」と驚きを隠さない。家庭用だけでなく、学校や病院などからも
注文が相次いでいる。全国35店舗の「ビックカメラ」では、ゴールデンウイーク
(4月29日〜5月8日)の売り上げが昨年比2倍増。10日午後の新宿西口店は、
閑散とするエアコンコーナーを横目に、扇風機売り場が客でにぎわった。
商品別では高価格タイプが好調だ。4月1日発売のバルミューダ社の「グリーンファン2」は
実勢価格3万4800円ながら、既に6000台を突破。「羽根のない扇風機」として
昨年話題になったダイソン社の「エアマルチプライアー」シリーズ(同3万7000〜5万4000円)も、
完売店が続出した昨年の150%増となっている。
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