Kawasaki H2 Mach 750SS
世界最速の称号を手中にした500SSマッハIII(
>>202)だったが、直後に登場したホンダCB750フォアによって
“カワサキ=最速”の図式が成り立たないものに。
また、4ストが主流になりつつある中、メグロ系譜の650-W1しか4スト車がなかったカワサキも
最速を狙える大排気量のマルチ(=Z2)を準備中だったが、開発には2年を要するという事で、
その空白期間中で王座奪還を果たす為、カワサキが既存の2スト・ノウハウを集大成して登場させたのがこの750SS。
カワサキ初のナナハンでもあるが、500SSより14psアップした71ps/6800rpmはクラス最強パワー。
そして最高速度203km/h、ゼロヨン12.0秒という数値は、再びカワサキが“最速”を奪取したことを意味していた。
だが時代は、堂々としつつ、乗りやすくて環境にも見合ったマイルドな4ストのマシンが主流となり
500SSよりは低中速が扱いやすく、コントロールしやすいとは言え、モンスター過ぎて一般受けしにくい750SSは
「Z2までのつなぎ役」という使命を終えたかのように、間もなく消えてしまった。
でも、そんな一時だけ放った強い輝きがマニア受けする要因なのだと思う。
因みに、呼び名は国内では750SSで、海外では500(H1) マッハIIIと紛らわしいからと750(H2) マッハ?。
サイドカバーあるIIIは3気筒を表しているという設定だった。
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