スーパーでサバ缶の品薄相次ぐ　その理由

サバ缶がなぜ品薄なのか。メーカー各社は「記録的な不漁のため」と口をそろえる。昨年来の原材料高の影響でサバ缶の値上げの動きが広がっていたが、2月には水産加工大手の極洋（東京都）が「さば水煮」など全30品目のうち28品目の販売を一時休止した。マルヌシ（青森県）も人気の「八戸サバ缶バー」を販売休止した。
　「この十数年でここまでの不漁はなかった」と極洋の広報担当者。不漁に加え、水揚げされるサバが小型化しており、「小さいと脂乗りが劣り、品質を維持することができず、やむなく休止した」と説明する。
　販売を続けている他社も状況は同じ。はごろもフーズ（静岡県）の担当者は「不漁で十分に商品を供給できていない。長引けば休止もあり得る」と不安げだ。
　不漁の状況は、データを見ると歴然だ。漁業情報サービスセンター（東京都）によると、22年の全国主要漁港におけるサバ類の水揚げ量（速報値）は約23万5000トンで、前年の約36万5000トンから大幅に減った。02年以来の低水準という。例年最も水揚げ量の多い千葉・銚子漁港では前年の約10万トンから約3万トンに激減している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/23496...

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