http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200804300... 韓国で反中感情拡大 聖火リレー暴行事件
ソウルで27日に北京五輪の聖火リレーが行われた際、リレーに反対する市民団体などが中国人留学生ら
の暴行を受けた問題で、韓国内で留学生や中国への反感が高まっている。韓国政府に対しても、中国に
過剰な配慮をしているとの非難が噴出。韓昇洙首相が29日に「傷ついた国民の自尊心を回復する措置
を取る」と表明、暴行加担者の強制退去方針を決めるなど、火消しに追われている。
数千人の中国人留学生の一部が、北朝鮮脱出住民(脱北者)を送還する中国の政策に反対する脱北者
支援団体の会員らを次々襲った。圧倒的な数の違いから中国人による一方的な暴行だったが、韓国メデ
ィアは当日「衝突」と位置付け、比較的地味な扱いで報じた。
しかし同日夜、中国人数百人がチベット問題の解決を訴えた韓国人数人と警察官を追い詰め「殺せ」
と叫びながら棒で殴る映像がインターネットで広まると、留学生や中韓両政府を非難する世論が一気に
拡大。
新聞各紙は29日に「中国による韓国への無礼はこれが初めてではない」(中央日報)などと、以前
からくすぶっていた反中感情ものぞかせる中国非難の社説を一斉に掲載。ネットには留学生のものとさ
れる名簿まで公開されている。
外交通商省は28日に駐中国大使に遺憾の意を伝えたが、同省当局者は会見で韓国人記者から「外交
措置はそれだけか」と批判にさらされた。(ソウル 共同)
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